「電気代がかさんで困っている」「もっと電気代の節約をしたい」とお悩みではありませんか?
電気代は、生活費の中で大きな割合を占めるため、節約できれば家計の負担を減らすことができます。
しかし、電気代の節約方法はたくさんあり、どれを実践すればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、電気代の節約に効果的な方法を9選ご紹介します。どれも簡単に実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
特に、物価高で食費もこれ以上抑えられない時、電気代を見直したいですよね。
電気代の節約に取り組む前にやっておきたいこと
電気代の節約に取り組む前に、まずは現在の電気代を把握しましょう。電気代は、電力会社から送られてくる請求書に記載されています。請求書を見ながら、1ヶ月あたりの電気代を把握します。
電気代を把握することで、電気代がどのくらいかかっているのかを把握できます。また、電気代の内訳を把握することで、どこで電気代を節約できるかを判断しやすくなります。
現在の電気代を把握する
電気代の請求書は、電力会社によりますが、毎月10日頃に届きます。請求書の金額欄を見ると、1ヶ月あたりの電気代がわかります。
請求書が届かない場合や、過去の請求書を確認したい場合は、電力会社のWebサイトから確認することができます。
電気代の内訳を把握する
電気代の請求書には、電気代の内訳が記載されています。内訳は、大きく分けて以下の3つです。
内訳を把握することで、電気代をどこで節約できるかを判断しやすくなります。
節約の目標を決める
節約の目標を決めることで、モチベーションを維持しやすくなります。節約の目標は、具体的かつ達成可能なものにしましょう。
例えば、「毎月の電気代を1,000円節約する」や「年間で5万円節約する」など、具体的な金額や期間を決めるとよいでしょう。
節約の目標を決めたら、それを達成するためにどのような方法をとるかを考えましょう。
簡単にできる電気代の節約方法
電気代の節約は、大きく分けて「簡単にできる方法」と「さらに節約したい人向けの方法」の2つがあります。
ここでは、誰でも簡単にできる電気代の節約方法をご紹介します。
こまめに電源を切る
照明やテレビ、パソコンなど、使用していない家電の電源はこまめに切るようにしましょう。電源を切るだけでも、電気代の節約につながります。
例えば、テレビを観終わったら、すぐに電源を切るようにしましょう。また、パソコンを使うときは、作業が終わったらスリープモードや休止状態にするのではなく、完全に電源を切るようにしましょう。
エアコンの設定温度を上げる
夏は28℃、冬は20℃に設定するようにしましょう。設定温度を1℃上げるだけでも、電気代の節約になります。
エアコンを使うときは、部屋の温度が設定温度に達したら、サーモスタットを切るようにしましょう。また、エアコンの内部が汚れていると効き目が悪くなり、より長く設定温度まで達するのに時間がかかってしまい電力を使用します。こまめなお手入れも必要です。
冷蔵庫の開閉時間を短くする
冷蔵庫は開閉するたびに、庫内の冷気が逃げてしまいます。冷蔵庫を開閉するときは、必要なものを素早く取り出して、すぐに閉めるようにしましょう。
また、冷蔵庫内の食材を整理して、開閉する回数を減らすようにしましょう。
掃除をこまめにする
電球や蛍光灯のホコリやゴミを掃除すると、明るさがアップします。明るさがアップすれば、電球の使用時間を短くでき、電気代の節約につながります。
また、エアコンのフィルターや室外機の掃除もこまめに行いましょう。フィルターや室外機が汚れていると、効率が悪くなり、電気代がかかります。
照明をLEDに交換する
照明をLEDに交換すると、電気代を大幅に節約することができます。LEDは、白熱電球や蛍光灯に比べて、消費電力が少ないためです。
例えば、白熱電球60WをLEDに交換すると、年間で約10,000円の電気代を節約することができます。また、LEDは長寿命で、白熱電球や蛍光灯に比べて交換頻度が少なく、ランニングコストをさらに抑えることができます。
照明をLEDに交換する方法は、以下のとおりです。
- 照明器具に合ったLED電球を選ぶ
- 照明器具の取扱説明書を読んで、取り付け方法を確認する
- 照明器具から電源を切る
- 白熱電球や蛍光灯を外す
- LED電球を差し込む
- 照明器具の電源を入れる
LED電球を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 口金サイズ
- 明るさ
- 色温度
口金サイズとは、電球のソケットに差し込む部分のサイズです。照明器具の取扱説明書に記載されています。
明るさは、電球の明るさを表す単位です。照明器具の取扱説明書に記載されている明るさ以上のものを選びましょう。
色温度は、電球の色を表す単位です。白熱電球や蛍光灯の色と似たものを選びましょう。
照明器具の取扱説明書をよく読んで、安全に作業を行いましょう。また、照明器具によっては、工事が必要なものもあります。その場合は、専門の業者に依頼しましょう。
LED電球は、ホームセンターや電気店などで購入できます。価格は、1個あたり数百円から数千円程度です。少し高価ですが、電気代を節約できるメリットは大きいので、ぜひ交換を検討してみてください。浴室や洗濯機の節水を意識する
浴室や洗濯機は、水道水を大量に使う家電です。そのため、節水に取り組むことで、電気代だけでなく、水道代も節約することができます。
浴室での節水対策
浴室での節水対策としては、以下のようなものがあります。
- シャワーの使用時間を短くする
- 節水シャワーヘッドに交換する
- 浴槽の追い炊きを減らす
- 湯船に浸かる時間を短くする
- 洗面台や洗濯機の蛇口をこまめに閉める
シャワーの使用時間を短くするだけでも、大きな節水効果が期待できます。また、節水シャワーヘッドに交換すると、シャワーの使用量を約30%削減することができます。
浴槽の追い炊きを減らすことで、さらに節水効果を高めることができます。湯船に浸かる時間を短くすることで、湯船の水を無駄にせずに済みます。洗面台や洗濯機の蛇口をこまめに閉めることで、水のムダを防ぐことができます。
洗濯機での節水対策
洗濯機での節水対策としては、以下のようなものがあります。
- 洗濯機の容量に合った量の洗濯物をする
- 洗濯のモードを節水モードにする
- 洗濯槽の汚れをこまめに洗い流す
洗濯機の容量に合った量の洗濯物をするだけでも、大きな節水効果が期待できます。また、洗濯のモードを節水モードにすることで、水の使用量を約30%削減することができます。
洗濯槽の汚れをこまめに洗い流すことで、汚れが原因の水漏れを防ぐことができます。
家電を使い捨てにしない
家電を使い捨てにすると、電気代だけでなく、環境にも負担をかけてしまいます。
家電は、製造・輸送・廃棄の過程で、大量の資源やエネルギーを消費します。そのため、家電を長く使い続ければ、環境への負担を減らすことができます。
家電を長持ちさせるコツ
家電を長持ちさせるコツとしては、以下のようなものがあります。
- 取扱説明書をよく読んで、正しい使い方を心がける
- 定期的に掃除やメンテナンスをする
- 故障したときは、修理を検討する
取扱説明書をよく読むことで、家電の寿命を延ばすことができます。また、定期的に掃除やメンテナンスをすることで、故障を防ぐことができます。
故障したときは、すぐに買い替えるのではなく、修理を検討しましょう。修理すれば、まだ使える可能性もあります。また、修理することで、資源の再利用につながります。
家電を買い替えるとき
家電を買い替えるときは、以下の点に注意しましょう。
- 省エネ性能の高いものを選ぶ
- 長寿命のものを選ぶ
省エネ性能の高いものを選ぶことで、電気代を節約することができます。また、長寿命のものを選ぶことで、買い替えの頻度を減らし、環境への負担を減らすことができます。
家電を使い捨てにせず、長く使い続けることで、電気代だけでなく、環境にも優しい暮らしをすることができます。
省エネ家電を購入する際は、お住まいの自治体によって補助金が受けられることがあります。
時間帯別電灯プランを利用する
時間帯別電灯プランとは、1日を「昼間時間」と「夜間時間」に分け、昼間時間よりも夜間時間の電気料金が安くなるプランです。(九州電力の場合)
昼間は仕事や学校などで家にいる人が少ないため、電力需要が低くなります。そのため、時間帯別電灯プランでは、昼間時間の電気料金を高めに設定することで、電力需要を抑え、電力会社の負担を軽減する目的があります。
時間帯別電灯プランを利用するメリットは、電気代を節約できることです。例えば、昼間時間の電気料金が30円/kWh、夜間時間の電気料金が20円/kWhの場合、昼間時間に1kWhの電気を使うと30円かかりますが、夜間時間に1kWhの電気を使うと20円しかかかりません。
時間帯別電灯プランを利用するには、電力会社に申し込む必要があります。申し込みは、電力会社のホームページや電話で行うことができます。
時間帯別電灯プランを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 昼間時間の電気料金は高めなので、昼間に電気を使う場合は、なるべく節電するようにしましょう。
- 夜間時間の電気料金は安いので、洗濯や炊飯などの家事を夜間に行うようにすると、電気代を節約できます。
時間帯別電灯プランは、昼間時間と夜間時間の電気使用量に差がある人におすすめです。また、電気代を節約したい人にもおすすめです。
蓄電池を導入する
蓄電池とは、電気を蓄えておくことができる装置です。蓄電池を導入することで、以下のメリットとデメリットがあります。
メリット
デメリット
蓄電池の初期費用は、100万円から300万円程度かかります。また、蓄電池は、定期的なメンテナンスが必要であり、費用がかかります。
蓄電池の導入を検討する際には、以下の点に注意しましょう。
- 初期費用とメンテナンス費用を回収できるかどうか
- 自宅の電気使用量やライフスタイルに合っているかどうか
蓄電池は、電気代を節約したい、災害に備えたい、太陽光発電を導入している人におすすめです。
具体的な導入方法
蓄電池の導入方法は、以下の2つがあります。
- 販売店や工務店に依頼する
- 自分で設置する
販売店や工務店に依頼する場合は、見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
自分で設置する場合は、蓄電池の設置に関する知識や経験が必要です。また、電気工事士の資格が必要になる場合もあります。
蓄電池の導入を検討する場合は、まずは、販売店や工務店に相談し、導入のメリットやデメリットをよく理解してから決めましょう。
電気代をさらに節約したい人向けの方法
「簡単にできる電気代の節約方法」を実践しても、それでも電気代をもっと節約したいという人は、以下の方法を検討してみてください。
電力会社を乗り換える
電力自由化により、電力会社は複数の企業から選べるようになりました。大手電力会社と新電力会社では、電気料金が大きく異なる場合があります。そのため、電気代を節約したい場合は、電力会社を乗り換えることを検討しましょう。
省エネ家電に買い替える
省エネ家電は、従来型の家電に比べて消費電力が少ないため、電気代の節約につながります。
省エネ家電を選ぶときは、以下の点に注意しましょう。
- 消費電力を比較する
- 省エネ性能を表す「省エネラベル」を確認する
- 機能や価格も比較して、自分に合った商品を選ぶ
太陽光発電を導入する
太陽光発電は、太陽光エネルギーを電気に変換するシステムです。太陽光発電を導入することで、自宅で発電した電気を自家消費できるようになります。
電気代を節約できる
蓄電池を導入することで、電気を安い時間帯に蓄電しておき、高い時間帯に使うことで、電気代を節約できます。
例えば、昼間時間の電気料金が30円/kWh、夜間時間の電気料金が20円/kWhの場合、昼間時間に1kWhの電気を使うと30円かかりますが、蓄電池で夜間時間に充電しておき、昼間時間に使うことで、20円しかかかりません。
災害時に電気を使える
停電時に蓄電池の電気を使うことで、照明や冷蔵庫などの電源を確保することができます。
太陽光発電との併用で効果アップ
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に蓄えておくことで、電力会社からの買電量を減らし、電気代を節約することができます。
まとめ
電気代の節約方法は、大きく分けて「簡単にできる方法」と「さらに節約したい人向けの方法」の2つがあります。まずは、簡単にできる方法から取り組んでみましょう。電気代の節約を意識することで、家計の節約につながります。